言葉のみでの環境

2004年12月13日 日常
電話越しに物事を助言、説明、指示する行為はいつもながら思う事だが
実に難しい。

昨晩友人から電話が入り、フリーマーケットでスキャナーを購入した
のだが、インストールをしても上手く動作しないのでどうすれば言いかと尋ねてきた。
PC環境から接続状態、インストールに至るまでの手順、結果現状はどういった
具合でスキャナーがPCに認識されているか、等
電話越しの言葉のみで互いに説明のやり取りを交わすのは実に大変な
ものだった。

特に言葉のみという限定された環境においては説明する側も、それを
受ける側も常に客観的な位置で状況を把握していかないと
おおよそ作業が進まないし、私自身切実に思う部分である。

比較して例を挙げると、私には年の離れた弟がいるのだが、
彼も偶にPC関係のトラブルで電話を掛けて来る事がある。
(さらに上にも兄は居るのだが、その兄よりも私の方がPC関係に
詳しいと思っているそうだ)
しかし決まって弟が話す第一声は

”〜したいんだけど上手くいかない、どうすればいい?”

そして私は決まって次のように

”何をどうして、どういう状態になって、結果どうなってるか説明しろ”
と言い返す。

起承転結、序破急ではないが、トラブルの現状を端的に説明出来ないと
相手もどう助言したら判らない訳だ。
PCそれ自体を直接見れば当然トラブルの原因などは判るのだが
ここでいかに言葉のみで状況を伝えるという行為の難しさがわかると思う。

それぞれの人の性格によって言葉のみで物事を伝える方法も三者三様
だろう。
かく言う私も、かなり大雑把な物言いをよくするので、弟の事を
非難してばかりもいけないのだが…
しかしながらこういった限定されたコミュニケーションそれ自体は
性格の差を抜きにしろ訓練や心がけ次第で如何ようにも出来るだろう。
学校で国語や英語をならうがごとく、”伝える事の順序だて”や
”伝えるという行為”は習得次第で身に付けられる。
逆説的に言えば、相手に言葉で伝えると言うことは非常に難しいこと
だ。

結局深夜まで作業をしていたそうだが、結局今日は上手くいかなかった
ので後日またやってみると報告を貰った。
折角購入したスキャナーなので、無事に動かせる事を祈りつつ、
自分の説明不足やPC関係の知識が、やはりごく一般レベルなのを
実感し不甲斐ない思いをしたことを付け足しておく事に。

コミュニケーションの方法を、某大手企業代表取締役カルロスゴーン氏を
例に挙げて記した著書があるのだが、参考として題を挙げようとした
もののその著書が行方不明に…

コメント

B

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索